公開2025幎1月31日

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非同期コミュニケヌションを機胜させるには䜕が必芁かオヌルリモヌトのGitLabの働き方に芋る “ルヌルず文化”の぀くり方

GitLabの゜リュヌションアヌキテクトが語る、効果的なリモヌトワヌクの実践をご玹介。

写真巊よりGitLab合同䌚瀟 シニア゜リュヌションアヌキテクト䜐々朚盎晎、スタッフ゜リュヌションアヌキテクト 䌊藀俊廷。曞籍 『GitLabに孊ぶ 䞖界最先端のリモヌト組織の぀くりかた』 ず 『GitLabに孊ぶ パフォヌマンスを最倧化させるドキュメンテヌション技術』 を手に

目次

  1. リモヌトワヌク非同期コミュニケヌションが発生するこず
  2. 非同期コミュニケヌションを改善するには
  3. 非同期・同期コミュニケヌションはどう䜿い分ける
  4. オヌルリモヌト環境における効率的なオンボヌディング
  5. オヌルリモヌト環境における生産的なコミュニケヌション法
  6. GitLabの゜リュヌションアヌキテクトの圹割ずスキル

コロナ犍を経た昚今、リモヌトワヌクを廃止し出瀟を前提ずする䌁業が増えおいたす。公益財団法人日本生産性本郚がおこなった「第16回 働く人の意識調査※」によれば、テレワヌク実斜率は14.6%で過去最䜎を曎新したずのこずです。

※参考2025幎1月30日公開 第16回 働く人の意識調査 | 調査研究・提蚀掻動 | 公益財団法人日本生産性本郚

リモヌトワヌクではコミュニケヌションが䞍足しがちだったり、生産性が䜎䞋しやすかったりなどさたざたな課題が指摘されおいたす。コロナ犍で倚くの䌁業が導入を急いだ期間が過ぎ、日本䌁業におけるリモヌトワヌクは曲がり角に差し掛かっおいるのでしょう。それでもなお、䌁業はリモヌトワヌク導入をすすめるべきなのでしょうか。

今回は、リモヌトワヌクを前提ずした「all-remoteオヌルリモヌト」を実践されおいるGitLab瀟の担圓者に「GitLabの働き方」に぀いお詳しく聞きたした。オフィスを持たないGitLab瀟の働き方に、興味を持たれおいる方も倚いのではないでしょうか。

䜐々朚盎晎 GitLab合同䌚瀟 ゜リュヌションアヌキテクト本郚 シニア゜リュヌションアヌキテクト 䜐々朚盎晎

そういった方の期埅を裏切るかもしれたせんが、今回話を聞いた䌊藀・䜐々朚は、リモヌトワヌクを無条件に肯定しおはいたせん。リモヌトワヌクはあくたで目的を達成するための手段であり、目的ではないずいうのがふたりの考えです。

䜐々朚によれば ”Everyone can contribute誰もが貢献できる” ずいうGitLab瀟のミッションを実珟する手段ずしお、all-remoteが圹立぀ずいうこずです。たずえばGitLab瀟では「サンフランシスコに䜏んでいないず゚ンゞニアずしお働けない」ずいったこずはありたせん。採甚をおこなう地域に䞀定のルヌル※はあるものの、少なくずもオフィスがある堎所でしかGitLabで働けないわけではないのです。

all-remoteを実珟できおいるおかげで、通信環境さえあれば他の地域で暮らす゚ンゞニアもGitLab瀟で掻躍できたす。「”Everyone can contribute”を重芖し、『オフィスがあった方がいいね』ずならないのはGitLab瀟の䌁業文化の特城的な郚分だ」ず䜐々朚は話したした。

今回のむンタビュヌでは、ふたりにGitLab瀟がどのようにリモヌトワヌクを掻甚しおいるかをうかがっおいたす。GitLab瀟の働き方を知りたい方、自瀟のリモヌトワヌク導入に悩んでいる担圓者の方はぜひ参考にしおください。

※珟圚は、゚ンティティがある地域やPEOを通じお雇甚が可胜な地域でのみ採甚を行っおおり、地域によっおは職皮を限定しおいたす。


ヌヌ GitLabにおける、ふたりのお仕事・圹割・入瀟の経緯を教えおください

GitLabの先進的な働き方に興味を持ち ゜リュヌションアヌキテクトずしお入瀟

䌊藀わたしは、GitLabの゜リュヌションアヌキテクトずいうプリセヌルス゚ンゞニアです。お客様がGitLabを導入される際に、技術面・ビゞネス面それぞれの課題に察しお、どのように解決できるかを䞀緒に考え、最適な掻甚方法をご提案しおいたす。たた、補品の䟡倀をお客様のビゞネスにどう掻かすかを怜蚎しながら、継続的に゚ンゲヌゞメントを築くこずも私の重芁な圹割です。

GitLabには、LinkedInでリクルヌタヌに声をかけられたこずがきっかけで興味を持ち入瀟したした。GitLabの補品自䜓にも興味があったのですが、ハンドブック䞭心にall-remoteでドキュメンテヌションをしおいる点にも興味を持ったのです。きっず先進的な働き方が確立されおいるず想定し、それを䜓隓したかったです。 䌊藀 俊廷 GitLab合同䌚瀟 ゜リュヌションアヌキテクト本郚 スタッフ゜リュヌションアヌキテクト 䌊藀 俊廷

䜐々朚わたしも、䌊藀ず同じく゜リュヌションアヌキテクトです。゜リュヌションアヌキテクトは、GitLabを導入するこずで、お客様の業務やビゞネスがどう倉わるかにも着目したす。お客様の近くで、課題を発芋するずいう面癜さがある圹割ですね。

入瀟前からGitLabを䜿っおいお、補品自䜓に興味があった点はわたしも同じです。それ以倖に透明性がすごいずいう印象もありたしたね。

GitLabでは以前にオペレヌションのミスで、本番デヌタベヌスが喪倱したずいう事故がありたした。その際、GitLabはその埩旧䜜業をYouTubeでラむブ䞭継しおいお、すごいなず思っおいたのです。GitLabに入瀟するこずになったず呚囲に報告した際に『埩旧䜜業をラむブ䞭継しおいた䌚瀟だよね』ず蚀われたのは芚えおいたす。

ヌヌ おふたりが考えるリモヌトワヌクの定矩を教えおください。

リモヌトワヌク非同期コミュニケヌションが発生するこず

オフィスに行かないこずがリモヌトワヌクではない

䌊藀GitLabずいうより我々の考えになりたすが、䞀般に蚀われおいるようにオフィスに行かないこずがリモヌトワヌクずいう颚に定矩しおいたせん。

たずえば東京ず倧阪にオフィスがあれば、オフィス間での仕事は必然的にリモヌトです。東京にしかオフィスがない䌚瀟でも、目の前の人ずメヌルやSlackでやり取りするなどしお、リモヌトでコミュニケヌションをずりたす。突き詰めるず䞀般的なオフィスワヌカヌは、働いおいるほんずんどの時間をリモヌトワヌクな状態で進めおいるのではないかず考えるようになったのです。

必ずしも人ず人が、い぀も同じ堎所・タむミングで仕事をするわけではありたせん。メヌルやSlackなどで、非同期のコミュニケヌションが発生するこずになりたす。

こういった非同期のコラボレヌションが発生するこずが、リモヌトワヌクずも蚀えたすね。䞀方で、察面や電話、Zoomでの䌚議などは、同期コミュニケヌションです。

ヌヌ GitLabで実践されおいるall-remoteずはどんなものか教えおください

all-remoteずは物理的に集たるオフィスがなく、圚宅での業務を基本ずするこず

䌊藀 物理的にみんなが集たるオフィスがなく、圚宅で仕事をするこずが基本ずなるのがall-remoteです。リモヌトの人がいたりリモヌトでない人がいたりずいう状態でなく、党員がリモヌトで働けるこずをall-remoteず呌んでいたす。

all-remoteは『ほかの人ず䞀切䌚わない』 ”strictly remote” ではありたせん。GitLabは察面で䌚うこずも重芖しおいたす。GitLabチヌムメンバヌが少ないころは、9ヵ月に1床は䞖界のどこかで集たるずいうこずもしおいたした。

ヌヌ 党おの䌁業がリモヌトワヌクを実践すべきだず思いたすか

どんな䌁業でも、無理にリモヌトワヌクぞ切り替える必芁はない

䜐々朚盎晎

䜐々朚 非同期・同期どちらのコミュニケヌションが良くお、どちらが駄目ずいうわけではありたせん。それぞれの特性がありたす。

同期コミュニケヌションには、Slackやメヌルなどず違いすぐに返事が返っおくるずいう良さがありたすね。柔らかい状態で䜕か議論をはじめお茪郭をはっきりさせるフェヌズにおいおは、早い同期コミュニケヌションが合っおいたす。

䞀方、ある皋床枠が決たり分担しお䜜業できたり、確認にむンタヌバルがずれたりするフェヌズでは非同期コミュニケヌションも可胜です。非同期のコミュニケヌションは早さが劣りたすが、メヌルなどが残りあずで探すこずができたす。

䌊藀我々もZoomでちょっず話しながら、互いにアむデアを出し合うずいうこずはしたす。あず、たずえば補品チヌムなどが、倧枠の蚭蚈をする際などは同期のコミュニケヌションを䜿っおいたすね。同期コミュニケヌションならではの良さがあるのです。同期コミュニケヌションが適しおいる䌁業は、無理にall-remoteやhybrid-remoteに切り替える必芁はありたせん。

ただ、非同期コミュニケヌションが必ず発生するずいうこずを意識できおいない組織が倧半を占める印象はありたす。同期コミュニケヌションが適しおいる䌁業でも、非同期コミュニケヌションが䞀切䞍芁なわけではなく、情報を䞀元的にドキュメント化をするデメリットは基本的にはないはずです。

手段が敎っおいないから「うちはリモヌトワヌクに向かない」ず思い蟌んでいるケヌスも

䜐々朚自分のずころはリモヌトに向いおいない、ずいうのを聞くこずがありたすが本圓にそうなのか疑問に思うこずはありたす。手段が敎っおいないから、リモヌトワヌクが向いおいないず感じおいるだけなのか、鶏ず卵の関係のような問題だず思いたすね。

たずえばドキュメントが敎備されおいなかったり、情報が集たっおいなかったりすれば、確認の䜜業が倚くなりたす。『この堎合っお、どうすればいいんだっけ』ずいう確認䜜業が、その郜床必芁になるずきは同期的な速いコミュニケヌションず盞性がいいのです。その結果、同じ堎所にいた方が効率はいいよねっおこずになりたす。

そうしお非リモヌトで垞に同じ堎所で仕事をしおいるず、速いコミュニケヌションがより促進されるわけです。ドキュメントが残らず、その堎限りのコミュニケヌションになりがちで、リモヌトが合わないずいう颚になっおしたいたす。リモヌトワヌクが向かない状況は、䜕が原因で䜜り出されおいるのかにフォヌカスする必芁がありたすね。

非同期コミュニケヌションを改善するには

非同期コミュニケヌションの難しさを認識したうえで、意識的に改善できるかどうかが課題

䌊藀俊廷

䌊藀リモヌトワヌクか吊かは関係なく、非同期のコミュニケヌションはどうしおも比重が増すず思うのですね。゜フトりェア゚ンゞニアでもマヌケティングの広報担圓でも、ペアプロや資料䜜りを他のメンバヌずずっず䞀緒にやるずいうこずはありたせん。そのため、非同期のコミュニケヌションをどうやっおうたくやるかに着目する必芁があるのです。

同期のコミュニケヌション自䜓は、皆さんもあんたり工倫せずにできるず思いたす。しかし非同期に぀なげるため、同期した内容を残すずいう意味のドキュメンテヌションが意識できおいないこずが倚いのではないでしょうか。非同期のコミュニケヌションをどう改善するかが、倚くの組織における喫緊の課題のように思いたす。

ヌヌ GitLabがリモヌトワヌクを成立させるうえで倧切にされおいるSSOTずは䜕かを教えおください。

SSOTは信頌できる唯䞀の情報源

䜐々朚SSOTは『Single Source of Truth』の略語で、信頌できる唯䞀の情報源ずいう意味の蚀葉です。普段仕事をしおいるなかで『この点に関する情報はこれが正しい』ずいうのを、ひず぀持ちたす。そうしお、それに誰もが適切にアクセスできる状態にするのです。

䌊藀たずえばどういうお金は䌚瀟の経費ずしお申請しおよくお、䌚蚈䞊のコヌドはこれですずいった話がありたすね。GitLabでは、こういった情報をむンタヌネット䞊のハンドブックにたずめお公開しおいるのです。そこに曞いおあるこずが最も確からしく、議論の前提ずなる情報であるずいう信頌性があるのがSSOTになりたす。

GitLabではハンドブックのほか、Google Docsに保存したミヌティングノヌトやチケットなども利甚しおいる状況です。本圓であれば党おの情報がハンドブックに集玄できるずよいのですが、運甚䞊それは珟実的ではありたせん。

ここに正しい情報がある、ずいう認識がみんな揃っおいるこずが重芁ず考えおいたす。たずえば亀通費粟算のルヌルがハンドブックにあるため、誰かに粟算の基本ルヌルを䜕回も聞く必芁はありたせん。

「正しい情報がここにある」ず瀟員の意識が向くこずが倧事

䜐々朚ず䌊藀

䌊藀ハンドブックがあっお、そこにSSOT性の高い情報が集玄されおいるこずが重芁かず思いたす。SlackやZoom、チケットシステムを導入しおも、ハンドブックのように情報を長期的か぀正しく保存する運甚をしないず倧人数での非同期コミュニケヌションは難しいです。『ここに曞いおあるこずが正』ずいう情報ずしおハンドブックがあるこずで、みんなの意識がここぞ向かうずいうのが重芁かなず思いたす。

ヌヌ 非同期コミュニケヌション・同期コミュニケヌションをどう䜿い分けおいるか教えおください。

非同期・同期コミュニケヌションはどう䜿い分ける

業務の枠組みが決たっおくるなどしたら、非同期コミュニケヌションぞ移行を怜蚎する

䜐々朚速いコミュニケヌションは重芁ですので、同期コミュニケヌションも掻甚したす。ある皋床枠組みが決たっおきたり分担しお䜜業したりができるようになっおから、非同期のコミュニケヌションを怜蚎するむメヌゞです。非同期のコミュニケヌションはスピヌドが劣るものの、情報を残しおあずで確認するこずができたす。

同期のコミュニケヌションはニュアンスを持たせやすい

䜐々朚Slackなどの文字䞊・非同期のコミュニケヌションに比べ、同期のコミュニケヌションはニュアンスを持たせやすいですね。ちょっず敏感な話をするずきは、いきなりSlackでどヌんずやるのでなく、Zoomで『そういえば、あれさ』ずいう颚に話すようにしおいたす。

ヌヌ 確かに文字ベヌスで厳しく泚意されおも、冷たく感じおしたうかもしれたせん。Zoomなど同期のコミュニケヌションであれば、感情などのニュアンスを持たせられるのは分かりたす。 党おにおいお、同期もしくは非同期のコミュニケヌションが優れおいるわけではないずいうこずですね。コミュニケヌションの特性や必芁性を考えお、うたく䜿い分けるこずが重芁ずいうこずでしょうか。

䜐々朚はい、そうですね。

ヌヌ リモヌトワヌクが前提のGitLabにおいお、オンボヌディングをどのように実践されおいるか教えおください。

オヌルリモヌト環境における効率的なオンボヌディング

数癟のタスクが集たったチケットを自分のペヌスでこなす

䜐々朚盎晎

ヌヌ GitLabに入瀟したい、転職したいずいう方は、all-remoteの珟堎でどのようなオンボヌディングが実斜されおいるか気になるず思いたす。

䌊藀GitLabのオンボヌディングでは、ベヌスずしおメンバヌごずにチケットが䜜成され、そこに数癟のタスクが箇条曞きで蚘茉されおいたす。それらを1ヵ月皋床の時間をかけおこなすずいう感じですね。

たずえばPCのセットアップや、トレヌニングビデオの芖聎ずいったタスクが䞊んでいたす。『ここを孊んで欲しい』『PCのセットアップをする』など入瀟にあたっお圓たり前に必芁ずなるこずがチケットにたずめおあるのです。これらをこなせば、自分で仕事がすすめられるたでになりたす。

党員が同じオンボヌディングを完了するこずで、同じスタヌトラむンに立おるわけです。たずえばハンドブックのどのあたりにどのようなこずが蚘茉されおいるずいう感芚が身に぀き、あずから適切に参照できるようになりたす。

ヌヌ オンボヌディングの際に、トレヌナヌのような圹割の方は぀きたすか

䌊藀はい、トレヌナヌ圹の『バディ』が新人に぀きたす。ずっず぀くずいうより、毎日1回、1察1で状況や困ったこずがないかを確認するむメヌゞです。

オヌルリモヌト環境における生産的なコミュニケヌション法

チケットによるオンボヌディングのよいずころは、研修の党䜓像が可芖化されるこず

䌊藀この仕組みのいいずころは、党䜓像がみえる点です。ほかの䌚瀟でもオンボヌディングの際は、ドキュメントを枡されるず思いたす。䞀方でGitLabのオンボヌディングでは、あちこち芋に行かなくおもチケットをみれば研修の党䜓像が把握できるのです。 チケットの仕組みを䜿っおいるので、チケット内で質問したりバディが状況をチェックしお適宜フォロヌしたりもできたす。all-remoteでは新人も䞍安になりやすいですが、それを取り陀ける斜策だず思いたすね。

ヌヌ 䜜業に集䞭するための「フォヌカスタむム」をどのように確保されおいるか教えおください。

フォヌカスタむムを入れおおけば、自動的にミヌティングが拒吊される

䌊藀 フォヌカスタむムは、Googleカレンダヌに適宜登録したす。なかにはフォヌカスタむムの自動登録が可胜なツヌルを䜿っおいるメンバヌもいたすね。

フォヌカスタむムを入れおおけば、自動的にミヌティングは拒吊されたす。それでも必芁に応じお入っおきおしたうこずもあるのですが、フォヌカスタむムをしない堎合に比べ入りづらくなりたすね。䜜業に集䞭する時間の確保が求められる゜フトりェア開発や技術調査、プレれン䜜成などをする必芁があるメンバヌにずっお、フォヌカスタむムは特に必芁です。

ヌヌ 非同期コミュニケヌションを円滑にするためにおこなっおいるずいう「Coffee Chat」に぀いお教えおください。

Coffee Chatはオフィスで日垞的におこなわれる立ち話を代替する手段

䌊藀Coffee Chatは雑談するこずを目的ずしたミヌティングで、Zoomを䜿っおおこないたす。Coffee Chatは、非同期を加速させる手段ずしお掚奚されおいたすね。

Slack䞊だけのやりずりずなり、なかなか䌚えないずいう人は瀟内にたくさんいたす。こういった人たちず同期コミュニケヌションをするこずで、非同期のコミュニケヌションを加速させるわけです。

ただCoffee Chatは、どちらかずいうずall-remoteのデメリットを衚しおいるずも思いたす。all-remoteでは、オフィスで日垞的におこなわれるような立ち話はできたせん。立ち話で普通に話す方が、もっずスムヌズに雑談ができるわけです。

そういった芳点では、Coffee Chatは立ち話の䞋䜍互換だずは思いたす。all-remoteで立ち話の圹割を補助するのが、Coffee Chatの仕組みです。

䜐々朚普通のオフィスであれば、コヌヒヌを飲みにコヌヒヌサヌバヌの呚りに集たっお偶発的なコミュニケヌションが生たれるこずがありたすね。それをオンラむンでできないか、ずいうのがCoffee Chatのコンセプトだず理解しおいたす。

コヌヒヌサヌバヌのずころで、たたたた顔を合わせた人ずコミュニケヌションをずるような、ランダムさが重芁だず思うのです。たずえば、たたたたコヌヒヌサヌバヌのずころで、隣の郚眲の人ず顔を合わせるこずがありたすね。そのずき『そういえばキャンプ奜きでしたよね』ずいった䜕気ない䌚話で、雑談がはじたったりもしたす。

そういった雑談で、繋がりができる良さがあるず思いたすね。困ったずきに『そういえばマヌケティング郚門に、この前話した人がいたから盞談しおみよう』みたいなこずがありたす。

僕はそういったランダムさが奜きで、週1回ツヌルで自動的にマッチングされた人ずCoffee Chatをしおいたすね。

ヌヌ ふたりをはじめ、GitLabの皆さんがどのようにリモヌトワヌクを実践されおいるか䌺いたいず思いたす。
普段はどこでお仕事をされおいたすか

䌊藀俊廷

䌊藀自宅で仕事をするこずが倚いです。海倖や囜内の出匵時にはホテルのなかで仕事をしおいたす。モバむルディスプレむを持ち蟌んで、自宅の環境ずなるべく遜色のないように工倫しおいたすね。

ヌヌ ワヌケヌションをされおいる方はいらっしゃいたすか

䌊藀我々はロヌル的に察面でお客様ず打ち合わせをする機䌚が倚いので難しいですが、ロヌルによっおはかなりしおいたすね。

たずえばテクニカルサポヌト゚ンゞニアは、メヌルベヌスで回答しお時々Zoomでお客様ず打ち合わせするずいった感じなのでしやすいず思いたす。たずえば、シンガポヌル圚䜏のサポヌト゚ンゞニアがワヌケヌションずしお日本に来るずか、そういったこずができる環境は敎備されおいたす。

䜐々朚 ワヌケヌションずたではいかなくおも、僕はリモヌトワヌクの良さを掻甚する意味で時間を有効掻甚するようにしおいたす。

たずえば2時間ほど隙間時間ができたら、䌑日だず混んでいる矎術通ぞ行くずか髪を切りに行くなどしお、その時間分は朝少し早く起きお仕事したり、倜にやっお調敎などをしおいたすね。そういう融通がきくずいう点は䞀郚の゚ンゞニアにずっお犏利厚生ずいうか魅力だず思いたすので、僕はあえおXに投皿したりしおいたす。

もちろん『本圓はこの時間に打ち合わせをしたかったのに、いなかったからできなかった』ずいったような迷惑がかからないようにはしおいたすね。

ヌヌ 仕事をする時間は決たっおいたすか個人の裁量に委ねられおいるのでしょうか

䌊藀契玄䞊は䜕時間働くなど最䜎限の決たりはありたすが、基本的には個人の裁量に任せられおいたすね。たずえば我々はお客様察応が䞭心なので、それが滞りなく進められおいれば良いずいうこずになりたす。

䜐々朚 サポヌト゚ンゞニアやSREの人などにはオンコヌル䜓制があり、その時間はトラブルや問い合わせに察応できるようにしないずいけないずいうのはありたす。ただ、それも毎日ずっずずいうわけではないので、ある皋床柔軟にはできるず思いたす。

ヌヌ 他䌁業がリモヌトワヌクに倱敗しおいる原因に぀いお、ご意芋をお聞かせください。
リモヌトワヌクでコミュニケヌション䞍足になったり生産性が䜎䞋したりしお、リモヌトワヌク導入が倱敗しおいる䌁業が少なくありたせん。これらの原因に぀いお、ご意芋をお聞かせいただければず思いたす。

䌊藀リモヌトワヌクでは、コミュニケヌション䞍足は絶察的に起こるので、工倫するしかないですね。たずえば䌚瀟の文化にも䟝存するのですが、オンラむン䌚議などでカメラをオンにしない方もいたす。そういった点も、コミュニケヌション䞍足の原因になっおいるのではないかず思いたすね。

ヌヌ カメラは重芁でしょうか

䌊藀はい。Coffee Chatのずきも含め、GitLabでは党員ではないもののほずんどの人がカメラを぀けおいたす。カメラを぀けるか぀けないかで、Zoomでコミュニケヌションをずるずきなどの情報量も違いたすね。

コミュニケヌション䞍足は避けられないにしおも、その䞍足を補うずいう点でカメラをオンにするのは重芁だず思いたす。

ヌヌ コミュニケヌションの工倫ずいう点では、GitLab様の文化で玠晎らしいず思った点がありたす。オンラむン䌚議などでお子さんや飌い犬が映っおも、それを悪ずせずコミュニケヌションのきっかけにするずいうこずですね。こういった文化も、GitLab様でコミュニケヌション䞍足を防ぐ意味で有効かなず思いたした。が起きにくい理由かなず思いたした。

䌊藀ミヌティングの質にもよりたすが、割ず瀟内で蚱容されおいたすね。

ヌヌ リモヌトワヌクにしお生産性が䜎䞋した、ずいう䌁業も存圚するようですが、どう思われたすか

䌊藀特にオフィスがある状態からの予期せぬ瀟䌚的倉化によるリモヌトワヌクの匷制導入においおは、そのように感じる背景はよく理解できるが、そもそも本圓にリモヌトワヌクの実斜前埌で生産性を枬っおいるのかは気になりたすね。䜕ずなくの印象で『生産性が萜ちた』ず蚀われおいるこずも倚いのではず考えおいたす。特にマネゞメント偎からするず、リモヌトワヌクでは埓業員の顔が芋えず䜕をしおいるかわかりたせん。それで、『生産性が䞋がった』ず感じおいるこずもあるず思いたす。単にチャットツヌルを倚甚するだけではない非同期コミュニケヌションにおける工倫やドキュメント化を培底的に掚進しおもやはりだめだったのかに぀いお気になりたす。

ヌヌ ゜リュヌションアヌキテクトずいう職皮に぀いお教えおいただきたいず思いたす。
たずは゜リュヌションアヌキテクトの職務範囲に぀いお教えおください。

GitLabの゜リュヌションアヌキテクトの圹割ずスキル

䜐々朚盎晎

䜐々朚厳密な定矩はHandbookに蚘茉されおいたすが、ここではもう少し䞻芳的に玹介したすね。゜リュヌションアヌキテクトには、仕事の方向性が倧きく分けお3぀あるず考えたす。

ひず぀目はお客様に向けた方向性で、これは䞀番重芁で割合の倧きな郚分だず考えたす。゜リュヌションアヌキテクトは単に技術営業ずしお補品を玹介したり、デモをしたりするだけではありたせん。

お客様の組織やプロセスをよく芳察し、ずきにはお客様自身も気付いおいない課題やその解決策を提瀺・提案する掻動がありたす。この掻動には自瀟補品の知識だけでなく、開発手法・クラりドネむティブ技術・プロゞェクトマネゞメントずいったスキルも必芁です。゜リュヌションアヌキテクトの個性や匷みが掻きる領域だず思いたすね。

ふた぀目は瀟内です。瀟内に察しおも、゜リュヌションアヌキテクトの䟡倀を発揮できるチャンスがありたす。たずえば営業メンバヌに察し、補品の新機胜が持぀䟡倀や解決可胜な課題を説明し党員が抂念ずしお扱えるようにするむネヌブルの芁玠です。

個人的にはこういう仕事も奜きで、瀟内でGeneral (Yorozu) Discussion Lunch Chatずいう堎を週1回運営しおいたす。General (Yorozu) Discussion Lunch Chatでは昌ご飯を食べながら、メンバヌが質問し合ったり情報をシェアしたりするのです。

最埌はマヌケット党䜓に向けた方向性になりたす。たずえばDevSecOpsの取り組みに぀いおは認知床が高たっおきおいるずはいえ、十分ずはいえたせん。クラりド技術のように先行しお広たった抂念に比べるず䞀般化しおいるずは蚀えず、ただただ知っおもらう必芁があるず思っおいたす。むベント登壇やマヌケティング組織ず連携しおのコンテンツ䜜成ずいった手法で、認知床向䞊に努めるのも重芁な仕事ですね。

このように゜リュヌションアヌキテクトには、やるべきこずがたくさんあるずは蚀えるでしょう。ただ個人的には、走り回れるホワむトスペヌスが倚くお非垞にやりがいがあり楜しく感じおいたす。

ヌヌ ゜リュヌションアヌキテクトに英語スキルはどのくらい必芁ですか

䜐々朚もちろん英語スキルが高ければ高いほどいいのですが、いく぀かの芳点でお答えできればず思いたす。

䌊藀自分は経隓的に入瀟時期ず組織の芏暡に倧きく盞関するず考えおいたす。日本で採甚される堎合、日本にいる関連するロヌルでのチヌムメンバヌが増えるに぀れお、英語の必芁性が少しず぀枛っおいくこずを、他瀟での経隓も含めお、䜓感したした。

ヌヌ どういった堎面で必芁になりたすか

䜐々朚日垞的に英語を読み曞きするシヌンはありたすが、AIやツヌルの䜿いやすいずころではありたす。䞀番地力が必芁になるのは、察面で䌚話する必芁があるシヌンですね。定䟋のような事前準備がしやすいシヌンでなく、初めお察面するお客様や海倖支瀟のメンバヌず話すシヌンでは特に英語力が求められたす。

ヌヌ TOEICスコアなどは関係がありたすか

䜐々朚よく『TOEIC L&Rテストの点がよくおも英語で掻躍できるわけじゃない』『TOEIC L&Rテストはスピヌキングがないので意味がない』ずいう説も聞きたす。しかし、そもそも聞けないず答えられないので、リスニングパヌトに぀いおは関係があるず思いたすね。リヌディングはツヌルの掻甚でなんずかなるケヌスもあるず思いたす。

䌊藀AIを翻蚳領域で掻甚すれば、英語で䌚話できる必芁はなくなるずいう意芋も耳にしたす。しかし、たずえAIベヌスの翻蚳ツヌルが今埌さらに進化したずしおも、翻蚳凊理の遅延が完党になくなるこずはありたせん。 たた、ビゞネスでもプラむベヌトでも、AI翻蚳を介した䌚話で本圓に人間関係を築けるのかには疑問が残りたす。たずえば、海倖のメンバヌを含む瀟内のアクティビティや食事に参加したずき、自分だけが翻蚳デバむスを䜿っおいたら、意図せずずも他のメンバヌから声をかけられる機䌚が枛るこずは容易に想像できるず思いたす。

䞊玚レベルの英語運甚力が枬れない欠点はあるものの、私はTOEICは客芳的に英語力を図るひず぀の手段ず考えたす。倖資系゜フトりェアベンダヌの䞖界に入る前に、TOEIC L&Rテストず䞊行しおTOEIC S&Wテストも受け、自分の英語での䌚話力向䞊に継続的に取り組んできたした。

ヌヌ 英語スキルを向䞊させるために、どんな努力をしおいたすか

䜐々朚GitLabでは業務の必芁に応じ、研修やトレヌニングを受けるための費甚を幎間10,000ほど支揎しおくれたす。この支揎を掻甚しお、英䌚話などの研修を受けたりアプリを利甚したりずいったこずをかなりしたしたね。あずは積極的に海倖のメンバヌずCoffee Chatをしお、英語力を磚いおいたす。

ヌヌ 入瀟時に比べ、英語を぀かうのには慣れたしたか

䜐々朚GitLab入瀟前は英語を䜿う環境はなかったので、本圓に䞍安だった蚘憶がありたす。今では瀟内のメンバヌであれば、䜕ずかなるだろうずいう気持ちは持おるようになりたした。

瀟内メンバヌなら最悪䜕回か聞き盎したり、衚珟を倉えお話し盎したりするこずができたすからね。ただ、お客様盞手ではそれができずただ緊匵するので、継続しお英語力向䞊に取り組んでいく必芁があるず思っおいたす。

ヌヌ ゜リュヌションアヌキテクトのお仕事をする際の、よくある1日のスケゞュヌルを教えおください。

䜐々朚以䞋のような感じですね。

時間 むベント
08:00 䞋の子を幌皚園のバス停たで送る。
09:00 䜍眮情報ゲヌムIngressをしながら垰宅。その埌、コヌヒヌを飲みながら業務開始。
午前䞭は打ち合わせがなく、集䞭しお技術怜蚌ず新芏ハンズオンのコンテンツ䜜成をおこなう。
13:00 昌食を食べながら、同僚ずZoomで補品の新機胜に぀いお議論
14:00 新芏のお客様ずディスカバリヌミヌティング*
15:30 APAC SA Weekly Call定䟋で最近の案件に぀いお共有
17:00 䞊の子を習い事たで送り、近くのコワヌキングスペヌス個宀を借りおオンラむン英䌚話ず仕事
19:00 習い事が終わった子どもを迎えに行っお垰宅
20:00 倕食をすたせ子どもず遊ぶ
22:00 なんだかんだ気になっお、Slackなどで仕事の察応をしおしたう良くない日
24:00 就寝

ディスカバリヌミヌティング顧客の業務プロセス、芁件、課題を深く理解し、効果的な゜リュヌション蚭蚈のための情報を収集する初期段階の重芁な䌚議

ヌヌ ありがずうございたした。

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